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製品ガイド · マツリ・インターナショナル · 2003年創業

ヤシガラ炭とは|ココナッツ炭・活性炭との違いと業務用の選び方

ヤシガラ炭とココナッツ炭は同じもの?活性炭とは何が違う?業務用で選ぶときに確認したいポイントを、タイの木炭メーカーの立場から整理します。

「ヤシガラ炭」「ヤシ殻炭」「ココナッツ炭」「ヤシガラ成型炭」。同じ売り場に並んでいても、呼び方は仕入れ先やメーカーによってばらばらです。さらに検索すると「ヤシ殻活性炭」も出てきて、どれが焼き物に使える炭なのか分かりにくくなっています。

この記事では、ヤシガラ炭とココナッツ炭の関係、活性炭との違い、そして焼肉店・焼鳥店などの業務用でヤシガラ炭を選ぶときに確認したいポイントを、タイでココナッツ炭を製造・輸出しているメーカーの立場から整理します。

先に結論

  • ヤシガラ炭とココナッツ炭は、基本的に同じものです。ココヤシの実の殻(ヤシ殻)を原料にした炭を指し、呼び方が違うだけです。
  • 活性炭は別の製品です。ヤシ殻が原料になることはありますが、高温で「賦活(ふかつ)」という処理をした吸着用の素材で、燃料ではありません。
  • 業務用の焼き物で使われるヤシガラ炭は、ほとんどが粉砕した炭を固めた「成型炭」です。仕入れの際は、形状の均一さと固定炭素・灰分・水分の数値を確認するのが基本です。

ヤシガラ炭とは

ヤシガラ炭は、ココヤシの実の内側にある硬い殻(ヤシ殻、ココナッツシェル)を炭化してつくる炭です。ココヤシはフィリピン、インドネシア、タイなど熱帯の国々で広く栽培されており、果肉やココナッツミルクを取ったあとに残る殻を原料にしています。

市場で「ヤシガラ炭」と呼ばれているものには、大きく分けて二つの形があります。

1. 成型炭(ヤシガラ成型炭)

炭化したヤシ殻を細かく砕き、つなぎ(バインダー)を加えて、ピロー型・六角形・キューブ型などの一定の形に圧縮・乾燥させたものです。焼肉店・焼鳥店、BBQ施設、量販店向けに流通しているヤシガラ炭は、ほぼこのタイプです。形と大きさがそろうため、火力を管理しやすいのが特徴です。

2. 破砕炭(粒状のヤシ殻炭)

殻を炭化したまま、粒状に砕いたものです。主に活性炭の原料や、土壌改良などの用途に回ります。焼き物用の燃料として仕入れるものではありません。

業務用の焼き物で「ヤシガラ炭」と言えば、1の成型炭のことと考えて差し支えありません。

ヤシガラ炭とココナッツ炭は同じもの

「ヤシガラ炭」「ヤシ殻炭」「ココナッツ炭」「ココナッツシェル炭」は、いずれもヤシ殻を原料にした炭を指す呼び方です。販売店によって表記が違うだけで、名前で品質が変わるわけではありません。

ただし、名前が同じでも中身は製品ごとに違います。ヤシ殻100%のものもあれば、ヤシ殻炭に広葉樹の炭を配合して燃焼時間や着火性を調整したものもあります。比べるときは名前ではなく、原料の配合と仕様書の数値を見るのが確実です。

当社(マツリ・インターナショナル)では、この製品を「ココナッツ炭」と呼んでいます。ヤシ殻炭と広葉樹炭を配合し、天然のバインダーで成型したものです。

活性炭との違い

検索で一番混同されやすいのが、ヤシ殻を原料にした「ヤシ殻活性炭」です。原料は同じヤシ殻でも、つくり方と目的がまったく違います。

活性炭は、木炭やヤシ殻などを炭化したあと、水蒸気などを使って高温で処理(賦活)し、内部に細かい孔を無数につくった炭素材料です。孔が多いぶん表面積が非常に大きく、1グラムあたりの比表面積はおよそ800〜1,500㎡とされます。この吸着力を利用して、浄水、脱臭、脱色、溶剤の回収などに使われます。

項目ヤシガラ炭(ココナッツ炭)ヤシ殻活性炭
主な原料ヤシ殻(広葉樹炭を配合する製品もある)ヤシ殻、木炭、石炭など
つくり方炭化 → 粉砕 → 成型 → 乾燥炭化 → 高温での賦活処理
目的燃料(加熱・調理)吸着(浄水・脱臭・脱色など)
形状ピロー型・六角形・キューブ型など粉末・粒状・繊維状など
焼き物に使えるか使える使わない

活性炭は燃料として設計されたものではなく、仕入れルートも用途もまったく別です。焼き物用にヤシガラ炭を探していて「ヤシ殻活性炭」が出てきたら、それは別の製品と考えてください。当社は活性炭の製造・販売は行っていません。

オガ炭・黒炭・白炭との位置づけ

業務用の炭売り場では、ヤシガラ炭はオガ炭や黒炭・白炭と並んで比べられます。林野庁の分類をもとに、つくり方の違いを整理すると次のとおりです。

種類原料つくり方の特徴
黒炭ナラ・クヌギ・カシなど炭窯の中で空気を断って消火。柔らかく着火しやすい
白炭(備長炭など)ウバメガシ・カシ類など窯から出して消し粉で消火。硬く、着火しにくいが長く安定して燃える
オガ炭おが屑・樹皮おが屑を圧縮して「オガライト」に成型し、成型してから炭化
ヤシガラ炭(成型炭)ヤシ殻(+広葉樹炭)ヤシ殻を炭化してから粉砕・成型

オガ炭とヤシガラ成型炭は、どちらも形がそろった「成型された炭」として扱われますが、原料が違い、成型と炭化の順番が逆です。オガ炭はおが屑を固めてから焼き、ヤシガラ炭は焼いた炭を砕いてから固めます。名前が似た場面で混同されやすいので、仕入れ時は原料欄を確認すると確実です。

炭の種類と品質の見分け方は、木炭の品質ガイドでも解説しています。

業務用でヤシガラ炭を選ぶときの確認ポイント

1. 固定炭素・灰分・水分

炭の性能は、仕様書の三つの数値でおおよそ比較できます。

  • 固定炭素:燃える成分の割合。高いほど火力と燃焼時間が安定します。
  • 灰分:燃え残る灰の割合。低いほど灰の処理が楽で、網や焼き台の汚れも少なくなります。
  • 水分:高いと着火しにくく、はぜ(火の粉)や煙の原因になります。保管中に湿気を吸っていないかも重要です。

仕入れ先に仕様書(スペックシート)を求め、ロットごとに数値が大きくぶれないかを確認しましょう。

2. 形状と大きさの均一さ

成型炭の利点は、形と大きさがそろっていることです。同じ数を並べれば同じ火力が出るので、ピーク時の焼き台の管理や、スタッフ間での火加減の共有がしやすくなります。ピロー型、六角形(中央に穴のあるもの)、キューブ型など、焼き台やコンロの形に合うものを選びます。

3. 火の粉と煙

店内で使う場合、はぜにくさは安全面でも客席の快適さの面でも重要です。サンプルで実際に焼き台に入れて確かめるのが一番確実です。なお、店内で炭を使うときは十分な換気を確保してください。

4. 包装と保管

業務用では、1袋あたりの重さ(3kg・5kg・10kg・15kgなど)と、湿気に強い包装かどうかも作業効率に直結します。自社ブランドで販売する場合は、OEM・プライベートブランドの包装に対応できるかも確認ポイントです。

5. 産地と供給の安定性

林野庁によると、国内の木炭生産量は2023年に約2.0万トンでした。一方、2024年の輸入量は約15.5万トンで、中国・インドネシア・マレーシアの3か国が約半分を占めています(IndexBox推計)。つまり、日本で使われる木炭の大半は輸入品で、しかも調達先が一部の国に偏っています。

一つの産地に頼っていると、相手国の輸出規制や価格改定、物流の混乱がそのまま仕入れに響きます。複数の産地から調達先を選べるようにしておくことが、業務用では大切です。

マツリ・インターナショナルのココナッツ炭

マツリ・インターナショナルは、2003年からタイの自社工場で木炭を製造し、30か国以上に輸出しているメーカーです。日本向けには、愛知県稲沢市のマツリ・コマーシャル株式会社が窓口になっています。

タイの自社倉庫に積まれた業務用の木炭袋

当社のココナッツ炭の主な仕様は次のとおりです。

項目仕様
原料ヤシ殻炭・広葉樹炭、天然バインダー
形状ピロー型・六角形・キューブ型(特注形状も対応)
固定炭素70〜78%
水分7%以下
灰分6%以下
燃焼時間3〜5時間
包装3kg・5kg・10kg・15kg(PP袋または化粧箱)、OEM・プライベートブランド対応
ご注文単位小口(国内在庫)・業務用卸・コンテナ(20ft〜)

形状がそろい、灰が少なく、火の粉が出にくいことが特長です。タイの自社工場から直接出荷するため、中国・マレーシア・インドネシア以外の調達先として、産地の分散にもお役立ていただけます。

価格の目安は価格・FOB目安ページで公開しています。仕様の詳細はココナッツ炭の製品ページをご覧ください。

よくある質問

Q. ヤシガラ炭とココナッツ炭は違うものですか?
A. 基本的に同じものです。どちらもヤシ殻を原料にした炭の呼び方で、販売店によって表記が違います。比較するときは名前ではなく、原料の配合と仕様書の数値を確認してください。

Q. ヤシ殻活性炭を焼き物に使えますか?
A. 使いません。活性炭は吸着を目的に賦活処理をした素材で、燃料として設計されたものではありません。焼き物には、燃料用のヤシガラ炭(成型炭)を選んでください。

Q. ヤシガラ炭とオガ炭はどう違いますか?
A. 原料とつくり方が違います。オガ炭はおが屑を成型してから炭化し、ヤシガラ成型炭はヤシ殻を炭化してから砕いて成型します。

Q. 少量から試せますか?
A. サンプルや試験注文のご相談を承っています。国内在庫から箱単位で仕入れたい飲食店様は、業務用・卸のご案内をご覧ください。

Q. 最小発注数量はどのくらいですか?
A. コンテナでのご注文は20ftから承ります。それより少ない数量は、愛知の国内在庫から業務用卸としてお届けします。詳しくは業務用・卸のご案内をご覧ください。

お見積り・サンプルのご依頼

ヤシガラ炭(ココナッツ炭)の仕入れ先をお探しの飲食店様・卸売業者様は、お気軽にご相談ください。形状・包装・数量をお知らせいただければ、輸出担当より24時間以内(月〜金)にご返信いたします。

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タイの工場でのコンテナ積み込み

コンテナ単位での仕入れの流れは卸売・コンテナ出荷のページ、よくあるご質問はよくある質問にまとめています。

マツリ・インターナショナルについて

2003年よりタイで木炭の製造・輸出を手掛けています。A1~A4グレードのマングローブ炭、バーベキュー用黒炭、ココナッツ炭、工業用木炭粉末などを取り扱っています。30カ国以上に輸出しています。